2011/09/25

「ビッグパレットふくしま」でボランティア 第2回 ~炊き出し、コンサート、寄せ書きなど。広がる支援の輪~

お雑煮プロジェクトを始めてから、いろいろと忙しくなってきました。このブログの更新が、より遅れていく。。もっと、さくっと書いた方がいいのかなぁ・・・。

■炊き出し

ビッグパレットふくしまには、外国からの団体、慈善団体、レストラン、有志が集まった団体などなど、ほんとびっくりするくらい様々な方々が、炊き出しに来ていました。
皆さんに共通していたことは、和気あいあいと楽しく、活き活きとしていたことです。

「ボランティアの方もどうぞー!」

と、笑顔で声をかけられ、僕も炊き出しをいただきました。
どれもみな、おいしかったです!!

炊き出しに来た「ISLAMIC CIRCLE OF JAPAN」の車
「ISLAMIC CIRCLE OF JAPAN」の人たちが作った、ナンとチキンカレー、サラダ。
僕が初めていただいた炊き出しです。

日本イタリア料理協会の炊き出し
「日本イタリア料理協会」の炊き出し。
ミートソースのペンネをいただきました。

リストランテ・ヒロの炊き出し
リストランテ・ヒロさんが1日だけの郡山店をオープンしました。

ベトナムのフォーとココナッツ味のお餅、たこやき
ベトナムの方々が、フォーやココナッツ味のお餅、たこ焼きなどを炊き出ししてくれました。日本語が片言の方や、全く日本語が話せない方もいました。感謝、感謝です。

まだまだ他にも、和食、中華、うどん、たこ焼き、フルーツ盛り合わせなどなど、バラエティーに富んだ炊き出しが並んでいました。

被災者の方には、朝食、昼食、夕食の3食が提供されますが、昼食や夕食の前に炊き出しがあると、1日5食になることも・・・。
物資を受け取りに来る方が、

「ここに来て、1ランク、サイズがでかくなった・・・。」

と話していました(苦笑)。

■コンサートなどの催し

コンサートなども、数多く催されていました。
ボランティアの合間の休憩時間に、これらの演奏を聞きに行き、癒されていました。

フェニックスハーモニックオーケストラ
神戸から来たフェニックスハーモニックオーケストラの人たち。
阪神淡路大震災の時、多くの方に応援していただいたので、今回は自分たちの番だと、演奏しにきたそうです。

郡山の中学校の合唱部コンサート
地元郡山の中学校の合唱部が、「ありがとう」や「上を向いて歩こう」などを、一生懸命、歌っていました。

郡山少年少女合唱団
歌手のRyncoさんと郡山少年少女合唱団の皆さんのコンサート。
屋外展示場でのコンサートでしたが、突然の大雨に見舞われて、急遽、屋内ステージへ。透き通ったこどもたちの声は、心に響きました。

■応援の寄せ書きなど

ビッグパレットには、日本中、いや、世界中から、たくさんの応援メッセージが寄せられていました。

ブラジルからの寄せ書き
ブラジルからの寄せ書き。
ポルトガル語で書かれていて、さっぱり読むことはできませんが、気持ちは伝わってきました。

がんばろう富岡 国旗を使った寄せ書き
友好都市の杉戸町からの応援寄せ書き。
本当に「心がひとつ」になれたら素敵ですね。

福島大好き 福島のみんな大好きの寄せ書き
この寄せ書きは、僕のお気に入りでした。

福島大好き 福島のみんな大好きの寄せ書きのズームアップ
寄せ書き、ズームアップ。
元気だったときを思い出して、また立ち上がろう!

ビッグパレットは閉鎖しましたが、被災者の苦しみは、まだまだ続きます。
これらの寄せ書きが、今でもどこかで被災者を励ましているといいなぁ。

2011/09/02

「ビッグパレットふくしま」でボランティア 第1回 ~初めてのボランティア仲間~

前回の更新から、1か月以上が経ちました。
僕のブログ更新は、BBモバイルポイントを利用してマクドナルドで行っているのですが、南相馬のマクドナルドは、営業停止中・・・。
現在、南相馬を出て仙台で、体制立て直し中です。

福島第1原発事故後、福島県最大の避難所となった郡山市の展示施設「ビッグパレットふくしま」でのボランティアについてです。

6月25日(土)、大雨の中、パンク修理・タイヤ交換などに追い込まれながら(汗)、郡山へ到着しました。

週があけた月曜日、東日本大震災被災地のボランティア情報を収集するため、郡山のボランティアセンター(ボラセン)に行きました。
ボラセンで話を伺うと、ビッグパレットでもボランティアの募集をしているというので、その日の午後、ビッグパレットへ。

ビッグパレットふくしま
ビッグパレットには、原発20km圏内にある富岡町や川内村の方たちが避難しています。僕が行ったときには、まだ800人近い方が避難生活を送っていました。
富岡町と川内村の災害対策本部が置かれていたり、自衛隊が駐屯して風呂(練馬の湯)を作っていたり、救急車が停まっていたりと、はじめは物々しさを感じました。

ビッグパレットふくしま おだがいさまセンタービッグパレットには、川内村と富岡町の社会福祉協議会がビッグパレット内に作った「おだがいさまセンター」という避難所ボラセンがあります。
到着後早速手続きをして、すぐに「物資」のボランティアをすることになりました。

「物資」のボランティアでは、ビックパレットふくしまAホールで支援物資の整理や、被災者へ支援物資を配布するお手伝いなどをします。

ビッグパレットふくしま 物資ホール

支援物資は、石鹸、マスク、タオルなどの日用品、全国各地から送っていただいた古着、カップラーメンなどの食品、水などがメインとなり、他にも、多くの備品があります。
ここは福島県最大の避難所なので、大量の支援物資が集まり、段ボールが山積みになっています。毎日、何かしらの物資が届き、ひっきりなしに被災者の方が物資をいただきに来ていました。

物資ホール 「ガンバッペぇ~元気が1番 双葉郡」
壁には、「ガンバッペぇ~元気が1番 双葉郡」の大きな横断幕が掲げてあります。

物資コーナーに着くと、ちょうど目の前にいたボランティアの方が、物資コーナーですることを教えてくれました。

説明を受けた後、僕が東京から来た事を話すと、彼(古川さん)も東京から来たと言って、話が弾みます。
古川さんは、この避難所で1カ月近くボランティアをしているということです。物資コーナーに関すること以外にも、ビッグパレットふくしまについていろいろと話してくれました。

ボランティアは、午後4時までとなっています。
そのあと、古川さんに誘われ、マクドナルドへ行きました。

郡山市や福島市のある中通りは内陸なので津波の被害はありませんが、放射線量は沿岸部より高くなっています。側溝や焼却場などは、公表値よりずいぶん高くでているらしいです。でも、マクドナルドには高校生がたくさんいて、みんな普通の生活を送っているように見えます。
いきなり、放射線についてのディープな会話。そういう場所に来たんだと実感しました。

泊まったお寺さんこの日は、古川さんが泊っていた、友達が住職のお寺に、一緒に泊めていただくことになりました。
古川さんは自転車でビックパレットまで来ていたので、田んぼの間を通り、一緒に寺へ。気さくな住職さんは快く泊めてくれ、スパゲッティをいただきました。

それから3日間、そのお寺に泊まりました。

3日目のボランティアの後、ギターを持ってきていた古川さんと近くの公園に行き、古川さんはベンチでギターを掻きならします。ジョギングや散歩をしている人たちが立ち止まって聞いてくれたり、拍手してくれたり、すっかり人気者です!?
音楽の力はすごいなと実感しました。
僕は、負けじと富士吉田で手に入れた鼻笛を取り出して吹きました。いまだにドレミができず、ただ音が鳴っているだけですが・・(ほんとに日本鼻笛協会富士山友の会の普及委員?…汗)。

4日後、古川さんは、東京に帰りました。
東京からヒッチハイクでここまで来た古川さんは、国道4号の脇で、段ボールに「東京」と書いて掲げ、30分後に止まってくれた車に乗って、颯爽とその場を後に。

ヒッチハイクしている古川さん

その日、無事に東京に着いたようです。。