2010/10/06

旅は道連れ、世は情け。

10月1日(金)、横浜へ向かいました。

横浜には、今まで何度も行っています。
観光名所はほぼ回っていますが、氷川丸と日本郵船歴史博物館のチケットをいただいたので、また立ち寄ることにしました。

普段より、のんびり自転車をこぎます。
旅を始めた頃は、追われるようにガンガン飛ばしていましたが、今は時速15キロぐらいでゆったりと周りを眺めながら、進みます。

周りの景色は、見慣れたはずの東京の町並みですが、何だかとても新鮮な感じがします。
旅が始まった感動が、日常の風景を、非日常の風景に変えてしまったようです。
さわやかな秋風が肌をくすぐり、とても心地よく感じます。
どんどん気分が高まります。
旅が始まった高揚感で、体の奥底から力がわいてくるようです。

東京サンケイビル前大手町では、ビルの谷間にあるランチタイムスペースにステージが設けられていて、シンガーの女の子(服部なな子さん)が熱唱していました。僕もその美しい歌声に耳を傾けます。

品川神社鳥居国道15号線(第一京浜)沿いの品川神社でお参りをします。
ここには、富士山(富士塚?!)があるので、早速、頂上まで登りました。この先、本物の富士山を目指すべきかいなか・・・悩みます。


軽快にペダルを回して風を切って進みます。

蒲田のあたりで、後ろから声をかけられました。
振り向くと、MTBに乗った白髪の男の人が笑っています。

その人は、有山さんといい、なんとこれまでに、自転車で日本を3回、回ったことがあるそうです。
地元の人に泊めてもらったこと。警察官に職質されたこと。東北の大きなバス停に泊まったこと(雪国のバス停は、ちょっとした小屋のようになっています。)などなど、すごい武勇伝を持っています。
旅好き同士、話がつきません。

「今度、うちに遊びに来い。」

と、埼玉の家の住所、電話番号、駅からの地図を教えていただきました。

「自転車が5,6台、置いてあるからすぐわかる。」と言っていましたが、確かに、有山さんが乗っているMTBは、ソーラー電池で光るライトが4つもついている個性的なものだったので、庭を見ればわかるような気がしました。

「今度、一緒にどこかへ行こう。」と約束を交わします。

有山さんが、「このまま川崎大師に行きたいけど、もう遅いから帰るか。」とおっしゃったので、僕は

「一緒に行きましょう!」

と声を掛けました。

川崎大師・・。
日本の仏教(密教)の開祖であり、旅の達人でもある、弘法大師こと空海。
空海は、僕が最も好きな宗教家のひとりです。
前回、京都の東寺に行ったとき、食堂で「空海の歩いた道」という写真展がやっていました。
そこには、ごつごつした岩にはさまれ、体を横にしてやっとすり抜けられる道など、空海が中国で歩いた、道なき道の写真が、ずらっとならんでいました。

そのとき「これはすごい旅だ!」と感嘆し、空海のファンになりました。

そういうわけで、僕の今年の初詣は、西新井大師です。これも何かのご縁でしょうか。

川崎大師表参道多摩川を越え、川崎大師が近づくと、大きな参道の両側に、せんべいやさんや、飴やさん、だるまやさんなどがずらっと並んでいます。
さすが、「関東3大厄除け大師」のひとつです。


川崎大師大山門大きな大山門をくぐり、まずは大本堂でお参り。有山さんとは、そこで別れましたが、性格上、僕は伽藍をぐるっと回ってみなければ気がすみません。ひとつひとつゆっくり見て回ります。

前回の旅から、僕は、仏教や神道に目覚めたようです。
日本の文化や歴史を理解するには、仏教や神道の知識・理解が欠かせません。

前に一度書きましたが、行く先々の地域や場所について、あらかじめ知識があるのとないのとでは、そこから得るものが全く違います。
僕もまだまだ若輩者で、実際はほとんど知らないので、見過ごすことばかりで、後悔しっぱなしです(涙)。
日々勉強ですね。

横浜が近づいてくると、警察官がいたるところにいます。
背中に「山口県警察」などと書いてあります。来月(11月7日~)、みなとみらい地区で開催されるAPECのために、警察官が全国から応援に来ているようです。検問したり、木の上を見上げながらパトロールしていたりと、厳戒警備中です。

みなとみらい地区
みなとみらい地区に到着。夕暮れ押し迫り、暗くなる寸前です。
横浜は、いつでも絵になる街です。

山下公園からみなとみらい地区を望むあっという間に、とばりがおりました。
山下公園で夜景を眺めたあと、「港の見える丘公園」への急坂を上っていきます。


港の見える丘公園からの夜景ベイブリッジの輝く夜景に、カップルたちと一緒に引き込まれます。
心地よい夜風に吹かれながらローズガーデンを散歩して、寝る準備をします。


このブログを書くためのパソコンが使えなかったので、ただ今、家に戻ってきています。昨日、新しいパソコンを購入しました。まだ届いていませんが、いろいろセッティングをして、来週初めに再出発する予定です。
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2010/09/26

根津神社例大祭「神幸祭」2010

先週の日曜日、根津神社例大祭を見に行ってきました。

根津神社例大祭は、日枝神社山王祭と、神田明神神田祭と並んで、江戸幕府の将軍の命によって行われた天下祭(江戸3大祭り)のひとつです。
今年は、2年に1度の「本祭」です。

のんびり昼前、ふらっと根津へ出かけます。

根津神社に行く前に、根津神社近辺を散策。

根津神社例大祭
境稲荷神社
境稲荷神社境内が寄合所になっている茅町町会や、向ヶ岡弥生町会など、多くの人々が祭りを楽しんでいます。
町会の寄合所では、焼きそば100円、氷50円など、とても良心的な価格で露天を出し、お祭りを盛り上げています。町会のお手伝いをしている女性の方がせわしなく準備をし、子どもたちの笑い声が飛び交っています。

そして、根津神社へ。
根津神社表門の鳥居

表門の鳥居をくぐると、両側にぎっしり露天が並び、多くの人で賑わっています。

楼門をくぐると、神楽殿からお囃子の演奏が聞こえてきます。
神楽殿の演奏

いつもは、穏やかな境内ですが、この日は参拝する人がずらっと行列を作っています。
僕も並んで、静かにお参りします。
拝殿前の行列

午後1時からは、境内で、「根津権現太鼓」が始まりました。
威勢のいいかけ声とともに、太鼓の音が高らかに鳴り響きます。
アクロバティックに飛び跳ねながら太鼓を叩き、こっちも浮き浮きワクワク。気分が高まります。

境内を出た後は、谷根千散歩。
谷根千の町一帯に、笛や太鼓の音が流れ、どこに行ってもお祭りムード。
家の前には、お祭りの提灯がぶら下がり、路地では、ハッピを着たわんぱく小僧とおてんば娘が、きゃっきゃと走り回っています。

この日は、日差しが照りつけ気温がぐんぐん上がり、また夏の1日が、ぶりかえしたようです。
「こりゃたまらん。」と、僕の(みんなの?)お気に入りの場所である「甘味処 芋甚」のアイスモナカ(小倉)をいただきました。控えめな甘さのアイスが、ひんやり口の中でとろけます。
芋甚のアイスモナカ

それから、谷根千のいたるところでかけ声とともに練り歩く、町内神輿を見物。
狭い路地の中を、御神輿が駆け巡ります。神輿を担いでる老若男女、みなとてもカッコイイです。
路地の中を神輿が行く

不忍通りに出ると、谷根千の氏子中を練り歩いている「神幸祭」の行列に出くわしました。
神幸祭の行列

神職が乗る日本古来の馬「木曽駒」。「猿田彦」の山車人形が乗る山車。黄色い装束姿の神官が曳く本社神輿「二之宮」。馬車をひく立派な白馬。人力車に乗ったかわいいお巫女ちゃん。などなど。
数百メートル続く長い行列が、粛々と進んでいきます。

神職が乗る日本古来の馬「木曽駒」「猿田彦」の山車人形が乗る山車本社神輿「二之宮」人力車に乗ったかわいいお巫女ちゃん

根津神社の近くで、少しだけおばあさんにお雑煮のことを聞きました。
ここで生まれ、ここで育って、早80年。

「向かいの建物も今は立派になったけど、昔は3軒長屋が並んでいてねぇ・・・。」

と思い出話に花が咲きます。

表門の鳥居をくぐって境内へ
神幸祭の行列と一緒に、根津神社に帰ってきました。
露店の並ぶ狭い参道すれすれを、御神輿が通り抜けていきます。

猿田彦の山車が、威風堂々、神橋の上で屹立。
猿田彦の山車、神橋の上で屹立

唐門前で、宮司が祝詞を読み上げて、「宮入り」神事が執り行われます。
「宮入り」神事

一連の神事が終了した後は、御神輿を、拝殿隣の神輿庫に納めます。
ここが「神幸祭」のハイライト。
「神幸祭」の行列の時は車の上に載せられていた本社神輿を車から外し、男たちが担ぎ上げます。



大きな本社神輿「二之宮」。
屈強な男たちが担ぎ上げていますが、よれるよれる。。
唐門の前を行ったり来たり。でもさすがお祭り男たち。
「かけ声」をとどろかして、体勢を立て直します。
神様が酔っちゃうんじゃないかと心配になるくらい、御神輿が上下に揺れます。

無事、宮入りが終わった後は、連合渡御が始まります。祭友会」の神輿、裏門前から出発!

根津神社の裏門前から、不忍通りを9基の町内神輿が一列に並んで渡御します。
ずらっと並んだ姿は、まさに壮観。
連合渡御 9基並ぶ

神輿が一丸となり、人々を巻き込みながら、長い長い固まりが進んでいきます。
だんだんと日が暮れ、神輿の提灯に灯りがともります。
神輿の担ぎ手たちのハッピは汗でぐっしょり。体中から汗を飛び散らせ、声を合わせ力を合わせます。

その瞬間、担ぎ手も、町会の人々も、見物客も、みんなの心が1つになりました。
連合渡御 御神輿も、人も、揺れる揺れる

午後7時ごろ、連合都御終了。御神輿は各町会に帰って行きます。

僕も、祭りの余韻を味わいながら、とことこ家に帰ります。
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2010/09/24

谷根千散歩 ~移りゆく季節とともに~

日曜日に見物に行った根津神社例大祭「神幸祭」のことを書こうと思いましたが、その前に、、、ご近所の谷根千について紹介します。

谷中・根津・千駄木をくっつけて、谷根千。
谷根千は、僕の家から歩いて10分、自転車で5分ちょいのところにあります。東京の素朴な下町としてよく取り上げられる有名な場所なので、訪れたことのある方も多いと思います。

やっぱり“日暮里”なので、夕暮れ時が、僕の一番のお気に入り。
時間がゆっくり流れます。

■坂の多い町

谷根千は、上野台地と本郷台地の間の谷間にあるので、両側に坂道があります。
坂の1つ1つに趣深いエピソードがあります。

●富士見坂


富士見坂下

高層ビルが建ち並ぶ東京23区で数少ない、富士山が本当に見える富士見坂。(特に、冬の澄んだ晴れた日に)富士山の右稜線を見ることができます(東京の富士見坂:日暮里・富士見坂)。
富士見坂上には、谷中・日暮里の総鎮守の諏訪神社があります。高台の上にあり、奥の見晴台から、東の街並みを眺めることができます。
(僕は引越してきた当初、ここがてっきり東日暮里4丁目の氏社だと思って、お参りしてました(汗)。)


●三崎坂


三崎坂

緩やかに延びる三崎坂。片側一車線で、よく車が通る坂です。
坂の上の方は寺町。お寺の塀が続きます。

三崎坂上の地蔵菩薩 初音六地蔵

三崎坂の上には、「初音六地蔵」が並んでいます。お供え物が絶えることはありません。

谷中小学校

坂の真ん中辺りにある谷中小学校の正門は、入母屋造り・瓦屋根の江戸風な門。校舎の周りの壁もナマコ壁になっています。

●三浦坂


三浦坂

三浦坂は、樹木がかぶさり、両側に、寺の塀が続くところが多いので、「隠れ坂」のような感じがします。

ねんねこ家

途中には、猫も従業員になっている「ねんねこ家」があります。秘密の坂に、突然現れた「隠れ家」のようです。

●お化け階段


お化け階段

最近、整備されて階段が新しくなりました。周辺の建物は、おしゃれなマンションばかり。
でもまだまだお化け階段は健在です。
上から数える段数と、下から数える段数が、、、あれっ、違う!?お化けの仕業??
トリックは・・・(この写真の中に!?)・・。

他にもまだまだ、いわくありげな坂が目白押しです。
谷根千に行ったときは、汗を拭き拭き、坂を上り下りすると楽しいですよ。

■路地の先に、アートギャラリー

谷根千には、20軒以上のギャラリーがあります。
路地の中で迷子になっていると、突然目の前にギャラリーが現れます。

●ギャラリー KINGYO


ギャラリー KINGYO

狭い路地から出ると、目の前にギャラリーが。
友人が何度かここで展示をしています。今度また開催するそうなので、見に行かなきゃ。
※僕が東京にいるときにお願いします。

●喫茶・ギャラリー りんごや


りんごや

谷根千に多い、喫茶兼用のギャラリー。

先日、行ったときは守屋和美さんの「森でのできごと」展をやってました(26日(日)まで展示してます。)。
守屋さんとちょっと話して、作品鑑賞。ほのぼのとした優しそうなクマさんがいます。
千葉晃子さんの手織りのクマがかわいらしくて気に入りました。

●GALLERY 猫町


GALLERY 猫町
ここ谷根千は、人間と競い合うように、猫たちが徘徊しています。

夏目漱石が「吾輩は猫である」を書いたのが、根津に住んでいるときでした。
今でも路地裏で、「人間ほど不人情なものはない。」などとおしゃべりしているのでしょうか。

■古き良き時代が感じられる町

谷根千は、江戸時代から昭和まで、古き良き時代の名残に触れることができます。

●観音寺の築地塀


観音寺の築地塀

江戸時代、谷中は寺町でした。今も、無数のお寺がひしめくように密集しています。
お寺は、寺ごとに塀で囲われていますが、特に、独特なのが観音寺の築地塀。補強のため、瓦や板を層状に土で固めて作ったものだそうです。
マンモスの歯の化石みたいです。


●やなか銀座


やなか銀座

活気あふれる商店街。
テレビで紹介されて、いつも行列ができているメンチカツ屋さんをはじめ、多くの店がお客さんで賑わっています。夕暮れ時になると、地元の人が店頭で魚や総菜を買い求め、そこここで井戸端会議が始まっています。

僕は、時たま、30円のコロッケや、50円のアジフライなどを買い食いしています。


■せんべい屋さんのオンパレード

谷根千には、なぜか煎餅屋さんだらけです。10店舗はあるような気がします。
お寺参りに来るのは、どちらかというと年配の方が多いので、その方たちがよく買っているのでしょうか?それとも、観光客??

●谷中せんべい


谷中せんべい

ここは、日暮里駅から「夕焼けだんだん」の坂に向かう途中にあり、初めて谷根千散歩したときから、気になっていました。

●菊見せんべい総本店


菊見せんべい総本店

三崎坂を下って、不忍通りにでる手前に建つ煎餅屋さんです。
創業明治8年(135年前!)。特に看板がしぶい。

菊見せんべい総本店の茶せんべい
四角形の「茶せんべい」を食べてみました。抹茶の味と甘さが解け合って、おいしい。抹茶味のドーナツのせんべいバージョンです!?

■季節に彩られる町

谷根千、特に谷中霊園は、樹木に囲まれ、四季の移ろいを感じることが出来ます。

谷中霊園 さくら通り

桜咲く、さくら通り。
谷中霊園の墓石の上に、花びらが舞い落ちます。
4月上旬は、霊園の空も地面も桜色に染まり、お墓を優しく包みます。

根津神社 つつじまつり

桜の次は、ツツジ。
4月中旬から5月上旬まで、根津神社では、「つつじまつり」が開催されます。
これは、満開からちょっと日をおいて訪れたときの写真。坂の上の家のベランダに鯉のぼりが舞っています。

実は、谷中霊園と根津神社は、紅葉もきれいです。
12月上旬、赤や黄色のコントラストが一層鮮やかになり、散歩してると浮き浮きしてきます。
残念ながら、この時は写真を撮っていません(涙)。
秋が深まったころ、気が向いたら是非、谷中霊園の紅葉を見に、ふらっと散歩してみてください。

ちょっと離れていますが、谷根千から歩いて行ける六義園の紅葉もきれいですよ。
去年の六義園の紅葉の写真はこちら

■根津のたいやき vs 黄金たいやき

谷根千の特集には、必ずと言っていいほど出てくる「根津のたいやき」。

値段も手頃(140円)で、おいしいと評判のお店。行列が出来ていることも多く、売り切れたら店を閉めるそうで、午後3時頃通ると、閉まっていることもあります。

対するは、「根津のたいやき」から不忍通りを300mほど北に行ったところにある「黄金たい焼き」。
こちらも、雑誌等で取り上げられていますが、行列はあまりできていないので、人気では「根津のたいやき」の完勝でしょうか?!

ということで、食べ比べてみました。

根津のたいやき

まず、「根津のたいやき」。

薄い生地に、粒あんがぎっしり詰まっています。生地は柔らかく、ちょっとふにゃって感じで、あんの味が強い。ただ、ちょっと僕には甘すぎます。少し甘さが口の中に残り、何か飲み物が欲しくなります。

黄金たい焼き

次に、「黄金たい焼き」。

こちらは韓国式のたい焼き(向こうでは、「タイ」ではなく、「フナ」とか「コイ」らしい。)。ちょっとシャープで、尾が大きいです。生地は厚みがあり、少しパリパリします。香ばしい生地の味が粒あんと絡みます。粒あんの甘さは、控えめです。こちらの方が小豆の形が残っていて、小豆を食べる感触があります。

結果は、、、パンパカパーン!「黄金たい焼き」の勝ち~!
黄金たい焼きの、控えめな甘さと、食べ応え(噛み応え?)が気に入りました。

当然、好みは分かれると思うので、機会があったら是非食べ比べてみてください。

とまぁ、こんな感じで、気の向くままに歩いています。

散歩しているとき、僕はよく、“赤毛のアン”こと、アン・シャーリーを思い浮かべます。

子猫のいる路地

この路地・・・。彼女なら、なんて名前を付けるだろう・・・。

化け猫に襲われる小径

ダメか~(笑)。

散歩のコツは、空想(妄想?!)すること。

その魔法のステッキをふると、ありふれた毎日が“心ときめく1日”に変わる魔法にかかっちゃいますよ!?


お知らせ:10月9日(土)、10日(日)に、「谷中まつり」が開催されますよ!
谷中まつりの案内チラシ
--
もっと写真を見たい方は、

「谷根千」写真集

をご覧ください。
※ここの写真は、今まで撮った写真の中から選びました。
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2010/09/18

東京のお雑煮 第1回 ~花のお江戸のお祭りでぃっ!~

台風が来るたびに、雨が降るごとに、ぐっと秋の気配が深まります。
日差しが傾き、外をほっつき歩くには、心地よい季節になりました。

近日中に旅を再開いたしますが、その前に、書こう書こうと思いながら、今までほったらかしてきた、「東京のお雑煮」について、少し書き綴ることにします。


今回の舞台は、東京下町。
時は、爽やかな南風が初夏の陽気を呼び込み、ツバメのヒナが羽ばたき始める、5月から6月になります・・・。

東日暮里4丁目の子ども神輿ゴールデンウィークが開けた最初の土日(5月8日、9日)、僕が住む東日暮里4丁目の氏社である元三島神社の例大祭が行われました。

久しぶりに、鶯谷のラブホテル街に埋もれてしまっている(?)鎮守さんの元三島神社にお参りして、子どもたちのかけ声を聞きながら、神輿行列を眺めます。

5月から6月は、ここ東京の下町では、毎週、どこかしらでお祭りが行われます。
次の週は、浅草の三社祭、その次は、学問の神様・湯島天満宮の例大祭、 6月に入って、素戔雄(スサノオ)神社の天王祭、12、13日の日本橋山王祭、そして、「たけくらべ」冒頭に出てくる三島神社の例大祭・・・と毎週末、下町のどこかで、大きなかけ声があがっています。

浅草の三社祭では、お祭りを見るついでに、お雑煮について、ちらちらと聞いて回りました。

浅草の町会の寄合所を覗くと、数人の女の人がいました。
ちょっと手が空いたようなので、中に入り、このあたりのお雑煮のことについて尋ねます。

「角餅を焼いて入れて、、小松菜、、んー、あとは、かまぼこに、ナルト・・・」

と話し始めたとき、隣の人が、

「仙台では、いくらや、ハゼを入れるんだよ。」

と切り込んできます。


そこから、一気に仙台のお雑煮の話題へ。やっぱり珍しいお雑煮はみんなの興味を引きます。

2,3分後に、どやどやと数人の女の人がやってくると、誰かが「あっ、この人、鳥取出身だよ。」と声をかけ、その鳥取出身の方が、

「えっ?雑煮??私んとこは、黒豆を入れるだけよ。」

と話し始めます。

もう少し、聞こうとしましたが、寄合所の中は、すでに戦場モード。
お雑煮を聞くどころでは、ありません・・・。僕も、早々に退散です。

東京は、ブラックホールのように日本中(世界中?)から人を吸い込んでしまうので、地方にルーツのある方が大勢います(僕もしかり)。
ここ下町なら、生粋の江戸っ子の方が多いかなと思っていたのですが、やはり地方出身の方も数多くいるようです。

※大阪では、僕がお雑煮を聞いた人たちに関してですが、西国出身の方が多かったです。

三社祭の町内神輿住宅街の中をぶらぶらと、町内を練り歩く神輿を見ながら歩いていきます。
入れ墨を体中に彫り込んだ方が威勢よく神輿を担ぎ、神輿の上に乗っかって、低く渋いかけ声をあげています。

三社祭のハッピを来たおじいさんがこちらに来ました。
早速、お雑煮のことを尋ねると、

「雑煮にゃ、豚肉はいれちゃダメなんだよ。」

と、しゃがれ声で、ぶっきらぼうというか、歯切れのいい江戸弁を話します。

雷門が近くなるにつれ、雑煮どころではなく、完全にお祭り見物モード。
ふだん、浅草寺の喧噪の隣で、静かに佇んでいる浅草神社も、この時ばかりは、参拝する人の大行列で埋まっています。

「ソイヤ、ソイヤ!」の威勢のいいかけ声や、怒鳴り声。上下左右に大きく揺れる神輿。
まさに、ケンカ祭り。

お祭りの実行委員(?)の方が神輿の前で、

「そこ押さないで。押しちゃダメだよ。」

と言った、10秒後・・・

「オラっ!押すなって言ってんだろ!コラ、押すなーーっ!!」

と怒鳴り声に早変わり。この繰り返し。誰も聞いちゃいません(苦笑)。

一之宮町内渡御16日の本社神輿町内渡御では、神輿担ぎもヒートアップ!
みんな本社神輿を担ぎたくて、うずうずしているので、躊躇していると、神輿を担ぐことができません。
小さな小競り合いは日常茶飯事。闘争本能、丸出しです。

子どもに優しい猿田彦大神ただ、神輿の前後は、穏やかです。
「一之宮」の前の方、少し距離を置いた先で、鼻の長い天狗のようなお面をつけた猿田彦大神が神輿を先導します。
後ろからは、大勢の警官が一列になって神輿の後をついていき、警察車両の上で数人の警官が目を光らせ、ビデオも回していました。


本社神輿担ぎ手代えシーンのハイライト

浅草神社本社神輿で最も大きな『一之宮』の、担ぎ手代えの様子です。

神輿を担ぐ町会が変わるとき、担ぎたくてしょうがない担ぎ手たちの興奮は最高潮に高まります。
あんまり近くにいると、はじき飛ばされます(汗)。


それから毎週、週末になると、ふらっと、お雑煮のことをほんの少し聞きながら、湯島天満宮の例大祭などを見に行きました。

日本橋山王祭三社祭から、一ヶ月後、大江戸3大祭りのひとつ、「山王祭」が執り行われました。
山王祭は、町人のお祭りである三社祭とは真逆の、江戸幕府お墨付きの天下祭。
整然と町割りされた日本橋界隈を、神輿が駆け巡ります。中央通りを進む「下町連合渡御」の神輿行列は、壮観。ビルの谷間で、笛や太鼓の音、そして、かけ声がこだまします。
祭りの賑やかさは欠けていませんが、やはり、どこか穏やか。祭りを見守る警官も、三社祭と比べると、圧倒的に少ないです。

日本橋山王祭で使われていた玉ノ井 龍神先日、佐倉の「おはやし館」に行ったとき、明治初期まで、日本橋の檜物町で曳き回されていた山車人形(玉ノ井 龍神)が展示されていました。
江戸時代、山王祭では、神輿と共に山車も曳かれていました。しかし、明治になると、路面電車の運行に差し支えがあるという理由で、山車は、川越や佐倉など、関東近郊の都市に売られていきました。


「表向きは、路面電車の邪魔になるからってことになっているけど、当時、お金のない明治政府が、資金を得るために、“カタキ”である江戸幕府のモノ(山車)を、地方に押しつけたんだよ。」

というようなことを、地元の人が語っていました。

理由はどうあれ、佐倉では、まだ現役として使われているということなので、今年はちょっと無理っぽいですが、また機会を見つけて佐倉の秋祭りにも顔を出したいと思っています。

■日本橋について、1つ引っかかること。

江戸時代、日本橋は、「現金掛け値なし」の商法を始めた呉服商・三井越後屋(現在の三越)を筆頭に、日本全国の有力な商人たち(特に伊勢・近江の商人)が大店を構えた、日本一の商業地でした。こうした日本全国から来た豪商たちは、奉公人・使用人も含め、そこで働く全ての人間を地元出身者で固めて、文化も一緒に持ち込んだそうです。
そうなると、日本橋に住む人たちは、江戸時代の“集団就職”で江戸にきた人々の末裔?
とすると、お雑煮は・・・。うーん。ほんとわからないことだらけです。

と、よく考えたら、お祭りの楽しさに気をとられて、タイトルに書いてある、「お雑煮」のことをほとんど書いていない・・・。
第2回は、もうちょびっと、僕なりにお雑煮の核心に迫っていきたいと思っています(汗)。

明日は、大江戸3大祭りのひとつに名乗りを上げている、根津神社例大祭の「神幸祭」が執り行われます。
もうここまで来たら、根津神社の例大祭もみるっきゃないですね!

ついでに、20日(月)の敬老の日は、東京国立博物館が「無料」なので、開館から閉館まで、みっちり見て回ろうとたくらんでいます。もし僕を見かけたら、恐らく土器やら、屏風やらの前で固まっていると思いますが(汗)、声を掛けてくださいね!?

僕のお祭り見物道中について、もう少し見たい方は、
お江戸のお祭り2009,2010
をご覧ください。
深川八幡祭り20098月13日~15日に行われた、大江戸3大祭りのひとつ(いったい、いくつあるの?)深川八幡祭りは、旅の出発の準備(?)に追われていたため行けませんでしたが、去年の八幡祭りの写真をアルバムに入れました。

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