2010/05/23

日本100名城

日本100名城は、秋田県の佐竹資料館で、ポスターを見て知りました。その時、日本100名城のスタンプラリー帳をもらって、何気なくスタンプを押したのが始まりでした。

僕は、お城を見るのは好きでしたが、ただ「カッコイイ堂々とした姿」が好きなだけで、ほとんどお城のことは知りませんでした。しかし、スタンプを押すついでに付設資料館等に入ったりして、そのお城の歴史や成り立ちなどを知ると、どんどん、その魅力にとりつかれていきました。

根室半島のヲンネモトチャシ(?)
アイヌの城(チャシ:アイヌ語で「砦」や「柵」の意味。)、根室半島のヲンネモトチャシ(建物の奥の海に突き出た部分)。チャシは、「何かがあるときにみんなが集まる場所」だったみたいだ。会議をしたり、祭りをしたり、戦争時は砦だったり。人が共同生活をすれば、集まる場所が必要になる。

前回の旅で、「行く場所のことを事前に調べておかないと後悔する」ことに気づきました。下調べせずに行くと、そこで見たものは「印象」しか残りません。しかし、鑑賞ポイントを知っておくと、注意を払う場所が分かり、より深くその対象を見ることができるようになります。

城についても、ネットで調べたり、図書館などで城についての本を読んだりして、城の歴史や、縄張り、天守の形式、石垣の積み方などをできるだけ頭に叩き込んでおきました。それから城を見ると、お城の各部や城ごとの違いが、おぼろげながらわかり、見るのが一層楽しくなります。

多賀城の政庁跡
奈良時代(724年)に創建された城、宮城県の多賀城。まだ東北が蝦夷(えみし)の地だった時代、大和政権の最前線に置かれた城。歴史は中央(権力者)より語られる。松尾芭蕉はこの地に来たとき、涙を流すほど感動したらしい。

そんなわけで今では、苔むした石垣を見るだけで感慨にふける、立派な、いや、駆け出しの“城オタク”になってしまいました。城跡に気づけば、日本100名城に関係なく足を運ぶことにしています。

岩村城址の石垣
日本3大山城の1つ、岐阜県の岩村城。城下町の面影を残す山深き里にある。沿道を歩いていると、道行く人たちがよく声をかけてくれた。「農村景観日本一」(写真へリンク)の称号を持つ日本の原風景が広がる。

現在、スタンプを押した城は29城です。
日本100名城のスタンプを押した城の一覧

スタンプは、旅と共に押そうと思っています。
僕は、普段、半径20キロ以内なら自転車で行動しているので、この1年、皇居の前を数え切れないほど通っています。ただ通るだけじゃなく、天気のいい日は、皇居のまわりを石垣を眺めながらグルグルまわったり、芝生の上で寝っ転がって昼寝したりしていました。でも、江戸城のスタンプはまだ押してません。

1つ1つ自分の足で尋ねると、初めはただの点だったのが、線になり、面になり、3D(武将のネットワーク、勢力範囲、城の発展や日本の歴史)になる。

城巡りは、おもしろい。

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