2010/06/01

「お雑煮をめぐる冒険」をするわけは。

ここ1週間、お雑煮のことが頭を離れない。
考え始めると止まらない。あーでもない、こーでもないとグルグル頭の中を駆け巡る。
と、そんな毎日だったら自分に納得できるのだが、
ずーっと考えていると、結局、耐えきれなくなり、気づくと他事を考えている。ダークエネルギーは宇宙の未来を解き明かすのか、Wカップで日本は勝つことができるのかどうか・・・。そして今も、「ドン・キホーテ」を読み、僕の愛しき“姫君”について思いを馳せていた。。
あー、いかん!マジでいかん!!世の中には誘惑が多すぎる。
持続せよ、持続せよ。1つのことを貫くのは、本当に難しい。

仕切り直して、「お雑煮」についてです。

多くの日本人が正月に食べているであろうお雑煮。
お雑煮に関する本はたくさん出版され、ネット上にもいくつもの説明が載っています。

◆お雑煮についての代表的な説明
  • 雑煮(Wikipedia)
    「お雑煮」について初めて書かれた文献「鈴鹿家記」(1364年1月2日に雑煮の記述)。
    この「鈴鹿家記」は、鰻の蒲焼きや、刺身、十六島のりなども初出のスゴイ文献らしい。書き残すことで、後生に伝えることができる。そういえばガリレオ・ガリレイも「書きとどめよ。議論したことは風の中に吹き飛ばしてはいけない。」と言ってたなあ。
    お雑煮を追う者として、この「鈴鹿家記」を一度見てみたいと思い、どこにあるのか京都の吉田神社に電話をかけてみた。社務所の方は、「研究者や大学に貸し出して、今、どこにあるか知らない。」と言っていた。
    いったいどこにあるのだろうか?
  • 雑煮(Yahoo!百科事典)
    名もなき人々に神は宿る。僕が雑煮について尋ねたときも、雑煮を「お供え」すると話していた人は多かった。
  • 個性が光る!お雑煮図鑑 年末年始お参りスポット(るるぶ.com)
    ここに載っている雑煮は全て実際に聞いてみたい。
お雑煮の各地の違いについて、日本地図を使用して説明しているWebサイトもあります。

また、各地の郷土資料には、その土地のお雑煮のことがよく書いてあります。雑煮を調べ始めてから、新しい土地に入ったときは、まず図書館に飛び込み、郷土史・民族誌などをチェックして、その土地のお雑煮について調べていました。

このように、お雑煮の地域分布も含め、今現在、お雑煮についての事柄は、ほとんど出尽くしているように思われます。この前も友人に、「もう分かっていることなら、聞く必要ないんじゃないの?」と素朴な疑問をぶつけられました。

では、なぜ僕はお雑煮のことを聞いて回っているのか。

それは、
  • 「お雑煮」の核心に迫ろう。
  • 誰も知らない新事実を発見しよう。
というのではなく、

お雑煮の違いを尋ねることで、日本の豊かな地域性を肌で感じることができ、そして、尋ねること自体が地元の人と話すきっかけになるからです。

この「お雑煮をめぐる冒険」は、独りよがりの高尚な趣味であり、酔狂な冒険であるかもしれません。でも、誤解を恐れずに言うならば、自分の理想を追い求め、風車に突撃したり、羊の群れに突っ込んだり、あえて苦しい戦いに挑む「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」のような冒険なんだ。と信じています。

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いつも、温かい励まし、ありがとうございます。

2 件のコメント:

狛 さんのコメント...

いっその事、愛しき"姫君"をお雑煮にすれば、雑念が消えるんじゃない?

Masato.M さんのコメント...

>狛 さん

「恋人は雑煮だ!!」
なーんて、できたら、悩みも消えちゃうかな!? でも、人間ができてないからねぇ。。妄想にとらわれちゃう。愛しきそなた(姫?お雑煮?)は、あー、いずこ・・。

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