2010/09/26

根津神社例大祭「神幸祭」2010

先週の日曜日、根津神社例大祭を見に行ってきました。

根津神社例大祭は、日枝神社山王祭と、神田明神神田祭と並んで、江戸幕府の将軍の命によって行われた天下祭(江戸3大祭り)のひとつです。
今年は、2年に1度の「本祭」です。

のんびり昼前、ふらっと根津へ出かけます。

根津神社に行く前に、根津神社近辺を散策。

根津神社例大祭
境稲荷神社
境稲荷神社境内が寄合所になっている茅町町会や、向ヶ岡弥生町会など、多くの人々が祭りを楽しんでいます。
町会の寄合所では、焼きそば100円、氷50円など、とても良心的な価格で露天を出し、お祭りを盛り上げています。町会のお手伝いをしている女性の方がせわしなく準備をし、子どもたちの笑い声が飛び交っています。

そして、根津神社へ。
根津神社表門の鳥居

表門の鳥居をくぐると、両側にぎっしり露天が並び、多くの人で賑わっています。

楼門をくぐると、神楽殿からお囃子の演奏が聞こえてきます。
神楽殿の演奏

いつもは、穏やかな境内ですが、この日は参拝する人がずらっと行列を作っています。
僕も並んで、静かにお参りします。
拝殿前の行列

午後1時からは、境内で、「根津権現太鼓」が始まりました。
威勢のいいかけ声とともに、太鼓の音が高らかに鳴り響きます。
アクロバティックに飛び跳ねながら太鼓を叩き、こっちも浮き浮きワクワク。気分が高まります。

境内を出た後は、谷根千散歩。
谷根千の町一帯に、笛や太鼓の音が流れ、どこに行ってもお祭りムード。
家の前には、お祭りの提灯がぶら下がり、路地では、ハッピを着たわんぱく小僧とおてんば娘が、きゃっきゃと走り回っています。

この日は、日差しが照りつけ気温がぐんぐん上がり、また夏の1日が、ぶりかえしたようです。
「こりゃたまらん。」と、僕の(みんなの?)お気に入りの場所である「甘味処 芋甚」のアイスモナカ(小倉)をいただきました。控えめな甘さのアイスが、ひんやり口の中でとろけます。
芋甚のアイスモナカ

それから、谷根千のいたるところでかけ声とともに練り歩く、町内神輿を見物。
狭い路地の中を、御神輿が駆け巡ります。神輿を担いでる老若男女、みなとてもカッコイイです。
路地の中を神輿が行く

不忍通りに出ると、谷根千の氏子中を練り歩いている「神幸祭」の行列に出くわしました。
神幸祭の行列

神職が乗る日本古来の馬「木曽駒」。「猿田彦」の山車人形が乗る山車。黄色い装束姿の神官が曳く本社神輿「二之宮」。馬車をひく立派な白馬。人力車に乗ったかわいいお巫女ちゃん。などなど。
数百メートル続く長い行列が、粛々と進んでいきます。

神職が乗る日本古来の馬「木曽駒」「猿田彦」の山車人形が乗る山車本社神輿「二之宮」人力車に乗ったかわいいお巫女ちゃん

根津神社の近くで、少しだけおばあさんにお雑煮のことを聞きました。
ここで生まれ、ここで育って、早80年。

「向かいの建物も今は立派になったけど、昔は3軒長屋が並んでいてねぇ・・・。」

と思い出話に花が咲きます。

表門の鳥居をくぐって境内へ
神幸祭の行列と一緒に、根津神社に帰ってきました。
露店の並ぶ狭い参道すれすれを、御神輿が通り抜けていきます。

猿田彦の山車が、威風堂々、神橋の上で屹立。
猿田彦の山車、神橋の上で屹立

唐門前で、宮司が祝詞を読み上げて、「宮入り」神事が執り行われます。
「宮入り」神事

一連の神事が終了した後は、御神輿を、拝殿隣の神輿庫に納めます。
ここが「神幸祭」のハイライト。
「神幸祭」の行列の時は車の上に載せられていた本社神輿を車から外し、男たちが担ぎ上げます。



大きな本社神輿「二之宮」。
屈強な男たちが担ぎ上げていますが、よれるよれる。。
唐門の前を行ったり来たり。でもさすがお祭り男たち。
「かけ声」をとどろかして、体勢を立て直します。
神様が酔っちゃうんじゃないかと心配になるくらい、御神輿が上下に揺れます。

無事、宮入りが終わった後は、連合渡御が始まります。祭友会」の神輿、裏門前から出発!

根津神社の裏門前から、不忍通りを9基の町内神輿が一列に並んで渡御します。
ずらっと並んだ姿は、まさに壮観。
連合渡御 9基並ぶ

神輿が一丸となり、人々を巻き込みながら、長い長い固まりが進んでいきます。
だんだんと日が暮れ、神輿の提灯に灯りがともります。
神輿の担ぎ手たちのハッピは汗でぐっしょり。体中から汗を飛び散らせ、声を合わせ力を合わせます。

その瞬間、担ぎ手も、町会の人々も、見物客も、みんなの心が1つになりました。
連合渡御 御神輿も、人も、揺れる揺れる

午後7時ごろ、連合都御終了。御神輿は各町会に帰って行きます。

僕も、祭りの余韻を味わいながら、とことこ家に帰ります。
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