10月18日(月)夕方、1年半ぶりに、岩田さんに会いました。
全く変わっていません。元気いっぱいの岩田さんがそこにいました。
早速、岩田さんが料理を作ってくれました。次々とおかずが出てきてお腹いっぱいです。
「明日、不老山に登りたい。」ということは伝えてありましたが、あいにく、岩田さんは、午後、議員の会合があるので一緒に登ることはできません。
僕は、サンダル・半ズボン・長袖シャツと、全く登山するいで立ちではありません(汗)。
岩田さんは、登山靴・Gパン・ウインドブレーカー・杖(スキーのストック)・リュックを貸してくれました。
夜、それらの装備を身につけて、月あかりに照らされた、小山町を散歩します。
※靴ずれのため「登山靴→運動靴」に変更。
次の日、朝食をいただき、午前9時、出発します。
登山道入口まで、岩田さんがついて来てくれます。
道標を横目に、鬱蒼と杉の木が乱立する登山道へ。
川の横を抜けると、いきなり急斜面。崖の脇に続く階段を一歩一歩、慎重に登っていきます。
200mほど登ったところで、なんと、地滑りのため登山道が崩壊していました。
9月7日に襲われた台風9号で、崩れてしまったそうです。
実は、この登山道は「台風9号の影響により、トレイルが崩壊しているため通行できません。 小山町」と通行止めになっています。
確かに、完全に崩壊しています・・・が、
竹やぶを切り開いて、岩田さんは自力で迂回路を作っていました。
ここまで岩田さんが付き合ってくれたのは、このためです。
でも、そこは迂回路でも何でもない・・。
急斜面の竹やぶが切り開かれ、木やツルに結んだ簡易ロープが張ってあるだけのシロモノです。
ロープを握って登ります。危ない、危ない。足がずるずる滑り、踏ん張りは全く聞かず、手の力だけでロープをたぐり寄せて登っていきます。こんな場所にロープを張るなんて、、、全く84歳の仕事とは思えません・・。
何とか迂回路を渡りきって、下にいる岩田さんに合図をします。岩田さんはそれを見届けて、家に帰って行きました。
それから、道標を見ながら先へ進みます。1時間以上登ったとき、「あっ!」と大切なものを忘れたことに気づきました。
GPS。
僕は、今回の旅に、GPSを持ってきています。
何で忘れてたんだろう?こういう時こそ必要なのに。。。
まさに痛恨の一撃・・・。
午後3時半に戻る予定です。5時すぎると暗くなってくるので、暗くなるまでの猶予は、2時間弱・・。3分ほど、さんざん迷ったあと、「一度、帰ろう。」と決心。
やっぱり、ここで悔いを残すことはできません。
天狗のように、今来た道を駆け戻ります。
登るのに苦労した迂回路は、ロープをしっかり握って、滑りながら降ります。
家に戻ると、岩田さんはびっくり!
僕が説明をすると、
「無駄なことしてるなぁ。」
と半ばあきれ顔です。
僕もほんと馬鹿な事だと思いますが、あきらめるわけにはいきません。
「急がないと、明るいうちに戻って来れないぞ。」
との忠告を胸に、再度、登山開始です。
山登りを楽しむこと以外に、今回はもうひとつ目的を作りました。
それは、熊の捕獲!
ではなく、不老山なので、やっぱり、火の鳥の生き血ゲットです!?
意気揚々と、登っていきます。
途中には、岩田さん制作の、花や鳥のイラストを描いた道標、万葉集の歌などを書き記した道標、山の形をした道標などが立ち、心を和ませてくれます。
僕が気に入ったのは、
与謝野晶子の「やは肌のあつき血潮にふれも見で さびしからずや道を説く君」(この歌もけっこう好き。)をもじった、
不老なる山のいぶきに触れもせで さびしからずや金を説く君
という歌です。
1時間半後、やっと頂上に到着。
南峰からは、富士山が望めるのですが、あいにく今日は曇り空。
富士山を見ることはかないません。
本峰(頂上)で、岩田さんが用意してくれた弁当をいただきます。
標高約1000mなので、ベンチに座っていると、寒く感じます。
30分後、下山開始。
下山は、岩田さんに教えてもらった別ルートを通ります。
ところどころ、台風9号の影響で、登山道がえぐれています。
ぐんぐん降りると、岩田さんが勝手に(?)「不老の千(仙)人広場」と名づけた広場があります。
ここには、岩田さんの孫(中学生と高校生)が奉献したベンチが置いてありました。
そこから、小山町が管理する林道に入ると、すごいことになっていました!
道が半分崩れ落ちていたり、土砂と倒木で埋まっていたり、側溝がガタガタ崩れていたりと、すごい惨状です。ズタズタに切れ目も入り、もう道じゃありません。自動車は当然通れず、僕もビクビクしながら、土砂や倒木を乗り越えたり、くぐったりして、下に降ります。
自然の猛威はすごい。人間の力なんて、ほんとちっぽけだ。と改めて実感しました。
道を間違えたりして、ずいぶん時間をロスしながら、暗くなりかけた午後5時、金太郎の大きなマサカリのある金時公園(小山町は金太郎誕生の地です。)に到着。
結局、火の鳥は見つからず!?
もし、火の鳥の生き血をゲットできたら、僕はどうするだろう?
あなたは飲みますか?
興味のある方は、読んでみてください。
1 件のコメント:
追記:
(約2時間ロスしてまで取りに戻った)GPSを使って辿った「不老山登山・下山ルート」です。
不老山 登山(@trip)
http://www.a-trip.com/tracks/view/63916
「こんなもんのために何してんだ。」と思った方、是非、ご覧ください!?
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