2010/12/27

足和田山登山 ~富士山麓の自然を一望~

カムナビ邸(12月10日のブログ記事参照)で、友だちになったさとちゃんに誘われて、西湖と河口湖の南側にある足和田山の登山に行きました。

朝、カムナビ邸を訪れ、さとちゃんと一緒に車で「道の駅かつやま」に行きます。
「道の駅かつやま」で、富士山や富士五湖などのガイドをしている福村さんと落ち合い、一緒に出発点である紅葉台下の駐車場に向かいます。

東海自然歩道


東海自然歩道の道標この時歩いた、紅葉台~三湖台~五湖台のコースは、東海自然歩道として整備されています。

東海自然歩道とは、大阪の箕面と東京の高尾山の間を結ぶ自然歩道です。
コース上に街中の通りもありますが、主に、山脈・山地の、尾根から尾根をつなぐ、起伏に飛んだこの自然歩道は、とても面白そうな道です。
自転車は通れない登山道が数多く組み込まれているので、今回の旅ではあまり歩けませんが、機会を見つけて歩いてみたいと思っています。

紅葉台登山道入り口駐車場に車を停め、紅葉台に向け、登山道を歩いて登ります。

今回は、さとちゃんのお仕事である、某Webサイトの取材を兼ねての登山です。
紅葉台に到着。ここ紅葉台は、名前の通り、紅葉が素晴らしいところです。
すでに紅葉の時期は過ぎていましたが、かすかに残る紅葉の名残を、さとちゃんが持つ一眼レフのカメラに収めていきます。
そして、僕も、いつものように、手当たり次第に写真を撮ります。

紅葉台から富士山を望む
紅葉台には、紅葉展望台レストハウスが建っています。
今日は、山際に雲がかかり富士山が見えづらいですが、徐々に晴れてきて、5合目から上あたりが雲から突き出ています。

福村さんと、さとちゃんのお知り合いである管理人の方と少し話をした後、再び登り始めます。

福村さんと、話しながら登ります。
福村さんはガイドの他に、「不二せのうみ劇団」を立ち上げ、地元の小学校などで披露する演劇の脚本を書いたりもしています。
前回の劇は、縄文時代の西湖が舞台で、主人公は少年。動物にトドメをさす時(動物の生命を奪う時)のためらいと覚悟を通して、「人は命をもらって生きている」ということ(命の循環)をテーマにした劇だそうです。
とても面白そうな劇です。
※さとちゃんは、主人公の少年の妹(ツグミ)役で出演しています。

三湖台紅葉台から、20分ほど木立の中を歩くと、パッと視界が開け、三湖台に到着。
360度視界が広がる、大パノラマ。山際の雲も晴れ、遠くまで見渡すことができます。

青木ヶ原樹海と、本栖湖
西には、青木ヶ原樹海と、本栖湖。遠くには、白い冠をかぶった南アルプスの峰が連なっています。

西湖と河口湖
北には、すぐ真下に西湖が広がり、隣の河口湖は雲海に覆われ、とても幻想的でした。

ここで、テーブル付ベンチに座って、しばらく休憩。
太陽の日差しでポッカポカ。昼寝したくなります。

15分後、気を入れ直して出発。
ここから、足和田山山頂の五湖台までは、尾根を上がったり下がったり、ちょっと大変。
道標がない分かれ道などがあり、3人でどちらに行こうか思案します。すれ違うハイカーの方から、この道で正しいのかと尋ねられることも。
分かれ道に、道標がないと本当に不安になります。
岩田さんが、「富士箱根トレイルを歩く、ハイカーが迷わないように。」と、不老山などに道標を立てていたことを思い出します(不老山へ ~不老を目指して~のブログ記事参照)。どうやら、ここには、“岩田さん”はいないようです。そうですよね。あの情熱(愛)を持っている人は、そんなに多くないはずです。岩田さんのすごさをまた、思い知りました。

五湖台
1時間ほど歩き、12時過ぎに、足和田山山頂に到着。
ここは、富士五湖全てを望める場所ということで、五湖台と名前がついていますが、周りを樹木が取り囲み、ひとつも湖を見ることができません。2階建ての木製展望台がありますが、結局、見えず・・・。

その展望台のベンチで、お昼ごはんを食べます。僕は、持参した食パンや豆腐などを食べます。福村さんにコロッケをもらって、体力回復!

猪の掘った穴30分後、出発!
そのまま、道の駅かつやまに向けて、山を下ります。
こちらは、急な登山道が続きます。その登山道や、その周りに、ボコボコと穴があいています。この穴は、猪が根っこを食べるために掘った穴だということです。根っこがむき出しになる斜面は特にすごいです。
動物に会えるかなと、ちょっと思っていましたが、クマ避けの鈴をつけていたのもあり、動物の姿は影も形もありませんでした。

途中、道に迷ったりしながら、どうにか3時過ぎに、道の駅かつやまに到着。

この後、さとちゃんと2人で、この日のもうひとつの取材先である、精進湖のほとりに建つ「ファミリーレストラン ことぶき」へ行きました。

(続く)
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2 件のコメント:

狛 さんのコメント...

登山道に道標を立てようという情熱は湧き上がらなかったのでしょうか?

Masato.M さんのコメント...

> 狛 さん

とても厳しい質問ですね。

湧き上がらなかったのか?と聞かれれば、「湧き上がらなかった。」と答えるしかありません。
若輩者の僕は、その情熱を持ち合わせていません。


この道標を立てる作業、思ったより相当大変です。
岩田さんは、何年もかけ、1本1本、ハイカーが迷いそうなところに1人で道標を立てています。

ちょうど僕が岩田家にいた頃、現役町議の岩田さんは、小山町の議会で道標について一般質問していました。
僕は、岩田さんの家で、ローカルTVを通して、その様子を拝見していました。
他の質問者が淡々と質問をすませる中、岩田さんは何度も議台に立ち、議長に「あと2分しかないから・・。」と注意を受けながら熱く語っていました。
※ちなみに、小山町立図書館で、町議会の議事録を拝見しましたが、岩田さんはいつも議長に注意を受けています(汗)。

数年前、町が1000万円(1本45万円)の予算を組んで、道標を立てようとしていたとき、岩田さんは「税金の無駄遣いだ。」と反対しました。(結局、可決。現在、金太郎の像がついた道標が不老山に立っています。)

その崇高な情熱には頭が下がります。


僕は、僕の情熱をどう湧き上がらせ、何をなせばいいのか??
いまだ、ぼんやりとした霧の中にいます。

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